hqdefault
1: 名無しさん@ピンキー 2011/09/23(金) 23:43:47.37 ID:/bMGhgZB
―― 漢には人生において越えるべき大きなお山が2つあるのです。 
    それはとても柔らかくて包み込まれるような優しさを持ちつつ、 
    時に登頂を許されない厳しさを持つ永遠のロマン。 

2011年夏発売予定の3DS用ソフト、閃乱カグラ -少女達の真影-スレです。 
善忍も悪忍も、舞い忍べ、性的な意味で! 

・半蔵学院 
飛鳥(あすか)  B:90 W:57 H:85 身長:155cm CV:原田ひとみ B:92 
斑鳩(いかるが) B:93 W:59 H:90 身長:168cm CV:今井麻美 
葛城(かつらぎ) B:95 W:57 H:90 身長:165cm CV:小林ゆう 
柳生(やぎゅう) B:85 W:60 H:83 身長:158cm CV:水橋かおり 
雲雀(ひばり)  B:80 W:55 H:73 身長:160cm CV:井口裕香 
霧夜(きりや)  B:非公開 W:非公開 H:非公開 CV:藤原啓治 
大道寺先輩   B:100 W:58 H:98 身長:170cm  CV:浅川悠 

・蛇女子学園 
焔(ほむら)   B:87 W:57 H:85 身長:163cm CV:喜多村英梨 
詠(よみ)     B:95 W:58 H:90 身長:160cm CV:茅野愛衣 
日影(ひかげ)  B:85 W:57 H:85 身長:160cm CV:白石涼子 
未来(みらい)  B:62 W:48 H:59 身長:150cm CV:後藤沙緒里 
春花(はるか)  B:99 W:55 H:88 身長:169cm CV:豊口めぐみ
220: 名無しさん@ピンキー 2012/02/14(火) 19:55:58.32 ID:OxB/nh67
今から書いてみようと思います
内容は
よみ×ひか?
エロ少なめ
密室系
です

221: 名無しさん@ピンキー 2012/02/14(火) 20:30:43.90 ID:OxB/nh67
ある日の蛇女2

パンパンパン・・・・
詠は本棚をはたきで掃除していた
「けほっけほっ!埃が多いですわね・・」
1週間後に大掃除があるので、図書室の古い本を詠が整頓することになっている
(今のうちに仕事を進めなくては)
「よいっ・・・しょっと!」
本を取り出して机に置いた時
「ん?」
なにやら赤い物が見えたので目を凝らす
「これは・・・・スイッチ??」
なぜかそこには、『押すな』と書かれたスイッチがあった
「詠さーん?仕事手伝いにきたでぇ」
「あ、日影さん」
丁度いいところに日影が現れる
「このスイッチ何のだかわかりますか?」
「さぁ・・・わしも初めてみたなぁ」
「そうですか・・」
「・・・・」
「押さないでくださいねっ!?」
「押すわけ・・・・ないやろ」
「『押すなよっ!絶対に押すなよっ!』ですわ!」
(出○かいな・・・)
「大丈夫やから・・・」ポチッ
「大丈夫じゃないですよぉぉぉぉ!何押しちゃってるんですかぁぁぁ!!」
「ああ、体が勝手に~(棒読み)」
「日影さんのバカー!地球が壊れたらどうするんですか!」
「テレビの見すぎや・・・」
「大体、何もおきてな・・・・・」
パカッという音がしたと思ったら、床が開いていた
「えっ・・・?」
「ボッシュート(ププッ」
二人はそのまま落ちて行った


222: 名無しさん@ピンキー 2012/02/14(火) 20:53:53.78 ID:OxB/nh67
「いててて・・・詠さんいるか?」
「いますよ~・・まったく、何で押すんですか・・・それより・・・」
「ここは何処なんでしょうか?」
(・・・・)
「この密室から察するに・・・罠か何かだったんとちゃう?」
「なるほど!さすが日影さんですね!」
(だいぶ前に春花さんから使わなくなった古い罠のスイッチがあるから押すな、って言われてたことは口が裂けてもいえん)
「日影さん?どうしました?」
「いや・・・別に」
「それよりまず、脱出の事を考えなあかん」
「壁を壊すと言うのはどうでしょう?」
少し考えて日影がこう言った
「いや、この罠はだいぶ下の方にあるらしいから力任せに壊すと校舎がな・・・」
「そうですか・・・」
「まぁ、脱出の手掛かりを探してみるわ」
日影は部屋全体をぐるっと一周したが、見つかったのは古いバケツだけだった
(なぜバケツが・・?)
それから一時間ほど探していたが、これといったものは見つからなかった。



223: 名無しさん@ピンキー 2012/02/14(火) 21:35:26.36 ID:OxB/nh67
(やっぱりここは壁を壊すしかないんやろか・・・?)
「詠さん、なんかええこと思い付いたか?」
「はいっ・・・?」「って詠さん、汗だくになっとるけど・・どないしたん?」
「その、えぇと・・・」
もじもじしながら詠は顔を赤くした
この状況で冷や汗といったらひとつのことしか浮かばない
「えーっと・・もしかして・・・」
「!!」
「テレビの録画忘れたんか?」
「違いますっ!どれほど能天気なんですかっ!?」
「むぅ・・・・せやったら、何があつたん?」
「う・・・」
「・・さっき急に・・催して・・・お、お手洗いにっ・・・行きたくてっ・・・!」
「!?」
突然のその言葉に日影も驚いてしまった
「どうしましょう・・・・っ」
「とりあえず、わしは脱出方法を考えるから詠さんはすわっといてな」
「はい・・っ」

10分後・・・
(なにも・・・うかばんっ・・)
詠をちらりと見ると、大胆に股を抑えぷるぷると震えている
(こうなったらー)
1.バケツにさせる
2.いや、もう一度部屋の中を探そう
好きな方を選んでくれ!

225: 名無しさん@ピンキー 2012/02/16(木) 22:44:08.85 ID:+qnQXQWg
「ここにあるもの全部を調べてみるか・・」

さらに5分後
「まだ・・・まだなんですか!?」
声に怒りが混じる
「まだや」
日影は部屋の壁を叩いて手がかりを探していた
コンコン
コンコン
しかし、響くのはコンクリートの静かな音だけだった
「だめっ・・・は、早くっっっ!!」
詠が叫んだ時
カンカン
「!」
その音はコンクリートのものではなく、金属独特の音だった。
「んしょ・・・・」
壁に小さい穴を開け、中をのぞきこんむとそこには、小さなレバーがあった
(出られる・・・かも)
「詠さーん!脱出できそうやでー!」
「ほんと・・ですかっ・・・」
今にも詠は漏らしそうな勢いだった
(いそがなあかん!)
ガゴンッ!!
レバーを引くと、壁だったところが扉にかわった
(よし!)

226: 名無しさん@ピンキー 2012/02/21(火) 22:59:00.37 ID:i8xHKBju
「やったで詠さん!これで脱出できる」
「やっ・・・たぁぁ」
力なく詠が笑う
「さ、いそぐで!」
「はいっ・・・」
日影と詠は密室を出ると、どんどん進んで行った

「ここは・・・」
着いた所は、一年生の廊下だった
(っと・・・トイレは)
辺りを見渡すと、それらしき物が見えている
(あんな所にあったっけなぁ?)
「まぁええか詠さん、あっちの方いこか」
日影はトイレを目指して歩く

「んっ・・ふぅ・・・着きましたわ・・・」
やっとの思いで着いたが、しかし
(あ!)
「ここトイレじゃなくて・・・・用具庫だったわ」
予想外の事に、詠はひどく慌てる
「そんなっ・・・!わたくし・・・おしっこがっ・・・」
「悪いんやけど・・・・二階のトイレに行くしか・・・・」

229: 名無しさん@ピンキー 2012/02/28(火) 23:18:06.14 ID:h0JzT3zi
>>226
支援

227: 名無しさん@ピンキー 2012/02/22(水) 01:40:42.75 ID:xfDGUqzi
巨大化する話を…

230: 名無しさん@ピンキー 2012/03/01(木) 23:22:25.47 ID:f6eMX44v
「も・・ダメで・・・す」
下を向いて詠はシクシクと泣き出す
「あっ・・・ああ・・・・」
小さく声を上げると、体をブルッと震わせた
「いっ・・いやぁぁ・・・ひかげさんッ・・・・みないでぇ」
その言葉の直後、股の辺りの色が変わり始めた。
スカートから溢れた尿が、足を伝って
足元に黄色い水溜まりを作っていく
「いやっ・・こんなの・・・・・」
そのまま詠は座り込んでしまった
「詠さん、大丈夫や」
日影が優しく声を掛ける
(とりあえず・・・掃除か・・)
用具庫からバケツと雑巾を持ってくると、せっせと床を拭き始めた
「日影さん・・・ごめんなさい・・・」
「気にせんでええよ、失敗は誰にでもある」
(日影・・・さん)
詠は日影を見てかっこいい、と思っ・・・
「詠さん、パンツも脱いだ方が・・・」
「え、今ですか!?」
・・・てないみたいだ


231: 名無しさん@ピンキー 2012/03/03(土) 03:48:15.38 ID:XScSQq9S
>>230
GJ

ゲーム本編を見る限り斑鳩は内心お兄様に抱かれたいと思ってるに違いない
いつか押し倒されるんじゃないかとドキドキしながらお兄様から飛燕を取り上げて落とし穴に叩き落とすえっちな娘なんだ

232: 名無しさん@ピンキー 2012/03/25(日) 09:49:24.68 ID:DAgp7vwJ
ほしゅ

233: 名無しさん@ピンキー 2012/04/04(水) 23:49:45.53 ID:MupFXDxw
カグラのSSって少ないよな。

234: 名無しさん@ピンキー 2012/04/05(木) 22:39:11.46 ID:Kw1n7pub
飛鳥「かつ姉!大変だよ!」

葛城「ん?どーしたんだ飛鳥?」

飛鳥「こ、このエロゲの声…。」

「んあー」

葛城「い、斑鳩…?ははは…そんなわけ……。」

柳生「やる気が感じられないな。」

235: 名無しさん@ピンキー 2012/04/06(金) 22:07:28.74 ID:ASixQoPk
その後

雲雀「…斑鳩さん、なんでなの?」

斑鳩「……しょうがないのです。でも私にも理由はあります!」

柳生「しかしあの声からはやる気が感じられないな。オレならもっと上手く……」

雲雀「柳生ちゃん?」

柳生「いや、なんでもない。」

236: 名無しさん@ピンキー 2012/04/19(木) 09:04:40.82 ID:/AaQtu8n
カグラ新作おめ

237: 名無しさん@ピンキー 2012/05/18(金) 01:23:25.35 ID:N/UEan1N
>>234-235
大道寺「…実に嘆かわしい…」

238: 名無しさん@ピンキー 2012/05/31(木) 23:12:14.31 ID:R3HGetZi
アンタ人のこと言えないだろうがwww

240: 名無しさん@ピンキー 2012/06/29(金) 18:32:02.03 ID:XpxPDoFh
青玉葱「黒髪ロングになって、人気投票で二位になった。そんな夢を見た。
部長は私よりも下。これが実力の差」

241: 名無しさん@ピンキー 2012/09/02(日) 15:14:47.86 ID:QOw9r28G
続編でたけどこのスレは時間が止まってるな……。
職人さんたちは今頃せっせと話を書いてるんだと信じて待つか。

244: 名無しさん@ピンキー 2012/09/04(火) 09:16:19.99 ID:/lPiSmnJ
詠のスラムでの生活を書きたくなった

247: 名無しさん@ピンキー 2012/10/03(水) 00:45:53.21 ID:FBhVdfTq
日影と詠の話って需要ある?

250: 名無しさん@ピンキー 2012/12/21(金) 22:31:49.77 ID:uTvCVYlF
俺を忘れてもらっちゃ困るぜ

251: 名無しさん@ピンキー 2012/12/21(金) 23:04:46.92 ID:7AQtcp/g
俺も居るぜ


村雨様って人生勝ち組じゃね?

252: 名無しさん@ピンキー 2012/12/24(月) 11:22:29.46 ID:E+K5uqlD
>>251
本人は絶対にそんなことは考えてないだろうけどな。
素直に妹のエロさを堪能できるようになったなら間違いなく勝ち組だろうに……。

255: 名無しさん@ピンキー 2013/01/07(月) 11:27:08.68 ID:O3O3W1cw
どんな超常現象も春花さんのせいにすれば解決だね

259: ……事後?(1) 2013/02/01(金) 17:57:48.80 ID:Wyrk4SHv
 
「すまなかった」
 畳に平伏す姿を見るのは初めての事で、雲雀は一向に驚愕から抜け出せないでいた。
 少女の白いツインテールが頭を上下するのに合わせて伸び縮みするのが面白いとか、
葛城ならつい言いそうな事さえ浮かばない。
「や、柳生ちゃん、もういいから、ひばりは大丈夫だから」
「このままではオレの気が済まん。本当に悪い事をした……」
 これでは食事に盛られた毒にあたったのと同じだ。不覚以外の何物でもなく、柳生は
己の甘さを痛感してひたすら頭を下げた。……何度も畳にぶつけているので、その表現
は間違っているかもしれないが。
「……だが、夕食の後から記憶が曖昧なんだ。オレは何をしていた?」
 一瞬、雲雀が後ずさった風に見えた。
「い、言わなきゃ、ダメ……?」
「頼む」
 出てきた料理は忍部屋の全員や霧夜先生とも同じ物のはずだ。どうして自分だけ意識
が朦朧としたのか、正気に戻っている今までの空白が埋まらないのは気持ちが悪い。
 ずい、と乗り出したのに観念したのか、雲雀はゆっくりと口を開いた。
「食べ終わってすぐは何でもなかったけど、飛鳥ちゃんが『柳生ちゃんの具合が悪いみ
たい』って、それで……」
 思い当たる節があった。番傘の手入れをしていた時、急に体が熱を帯びて頭がぼんや
りとしてきたのだ。同じ部屋にいた飛鳥が気付いて雲雀を呼んでくれたらしい。
「みんなで氷とか食べ物とか用意して、看病は任せるって霧夜先生が言って、ひばりが
ずっと付いていたんだよ」
 初めて知る事実に、柳生は頬が熱くなった。隣にある乱れた布団に寝かされていた時、
すぐ隣に雲雀がいたことを想像してしまう。
「……こ、この後も言わなきゃダメ?」
「あ、いや……何となくわかるような、そうでないような」
 目が覚めた時、自分だけでなく雲雀まで肌色が多く露出していた。ただ事ではないの
は一目瞭然だが、不明な点を知りたいと思う一方で少女の顔を窺うに知らない方がいい
気もした。
 最初に訊いた柳生の方が困ってしまい、和室に微妙な図式が出来上がる。
「でも、柳生ちゃんのためだからね。ひばり言っちゃうよ」
「ぶっ!?」
 ――ひばり、いっちゃうよ。
「い、いっちゃうのか、ひばり……」
「うん。柳生ちゃんが知りたいなら、何回でも言っちゃう……」
 ――ひばり、何回でもいっちゃう……。
 思わず復唱してよからぬ妄想がさらに膨らみ、結果として唇の上に血が乗ってしまっ
た柳生。
 雲雀が慌ててちり紙を詰めてくれたが、その時に触れた手の感触で白を赤に染めてし
まいそうだった。
「……あの、ええと……ね?」
 ほっぺをリンゴのように赤くして、少女はなおも言いにくそう。
 ちら、ちら、と視線を受け、柳生は不思議と心拍数が上がっていった。
「目を開けたと思ったら急にしがみついてきて、かっ……かわいい、とか、い、いい匂
いとか、言って……」
「あと、おっぱいも触って…………。……『好き』って」
 信じがたいという風に聞いていた柳生だったが、途端にちり紙をも通過して血が滴り
落ちる。
「や、柳生ちゃん! 血が……!」
 とめどなく溢れる赤は制服にどす黒い染みを作り、せきとめようとして新しい紙を丸
めた雲雀の手にも被害を及ぼす。
 指先を拭い、同じくらい真っ赤になっている同級生は両目を瞑って気持ちを持ち直し
た。
「最初は、かつ姉みたいだなって思ったんだけど、何回も、その……言ってきてね、ひ
ばりもだんだんヘンな気持ちになっちゃって……」
 柳生の制服に新しい染みが出来上がった。

260: ……事後?(2) 2013/02/01(金) 17:58:57.38 ID:Wyrk4SHv
 
「…………柳生ちゃん、凄かったよ……」
 消え入りそうな声に対して、力の限り額を畳にぶつける柳生。二回、三回と鈍痛を味
わいながら己を恥じた。
「で、でもねっ!」
 遮るように大きな音を立てる雲雀。
「柳生ちゃんだからかな、悪い気はしなかった、ような……」
 同じ胸を触られるにしても、抱きしめられるにしても葛城と柳生とでは感覚が違った。
どう違うのか具体的には分からないけれど、前者はいやらしく後者はやさしい感じがし
た。
「そう、か……。ひばり、ありがとう。それからごめん」
「うん。びっくりしたけど、もう大丈夫。ひばりも柳生ちゃんのこと大好きだもん」
 珍しく落ち込んだ様子だった白いツインテールの少女を励ましたつもりが、一転して
赤面させてしまい雲雀は焦る。
「……オレも好きだ。ひばりが……」
「何回目かな、柳生ちゃんに好きって言われたの」
 熱を帯びながらも二人で笑った。
 柳生自身としては面と向かっていった回数など数えるまでも無いのだが、雲雀が照れ
くさそうにするので――そういうことだろう。
「柳生ちゃん、どこに行くの?」
「ちょっと、任務に」
 すっかり回復して、最初にあった体のだるさは抜けていた。不思議そうな表情を作っ
た雲雀を置いて和室のふすまを開けると、廊下の冷えた空気に体が縮む。
 担ぎ込まれて寝ていた布団は皺だらけで、自分だけでなく一緒にいたもう一人の少女
までが、まともに着用していたのは靴下くらいでショーツは片足だけ外れて腿に引っか
かっていたという、ほぼ全裸の格好。
 朝は健康そのものだったのに凄まじい疲労感があった。日中は仲間たちと同じ内容の
修行をこなし、夜は同じ食事をしたのに自分だけがこの状態に陥るなど普通ではありえ
ない。
 和食を作る斑鳩の腕は本物だ。見た目も味も文句のつけようがないが……。
 柳生は手入れの途中で放り出された傘を取り戻し、気遣ってくれた仲間に軽く礼を述
べて外へと繰り出した。

261: ……事後?(3) 2013/02/01(金) 17:59:58.24 ID:Wyrk4SHv
 
 
「成功ね」
 半蔵学院の生徒達がいるという建物の近くに潜伏していた春花は、つい先程まで内側
に侵入して自分が仕掛けた出来事の一部始終を眺めていたのだった。
「春花様、なんでこんなことを?」
 暗がりからひょっこりと現れた、猫耳のついたフードをかぶった仲間の未来が問いか
ける。
「ちょっとね。柳生ちゃん、ひばりの事が好きでしょうがないのに思い切りが足りなか
ったみたいだから」
 そのお手伝いをしただけよ、と言われても未来には分かりかねた。
「本当に好きな人同士なら、どんなことでも出来るものなの。未来にも分かる日がくる
わよ」
「はぁ……」
 返答に困るが、その現場を目撃していた未来としても柳生の豹変ぶりには驚いていた。
春花が隙を見て料理に混入した薬の説明こそされていないものの、なんというか肉が絡
み合う、そんな表現が似合っていた。
 正面から、横から、背後から、それぞれの角度で抱きしめられ体を触られ、あまつさ
え可愛い、好きだと連呼されれば雲雀でなくても瓦解しそうな気がして……未だに現実
とは思えない光景を思い出した未来は頬が熱くなった。
「さ、そろそろお暇しましょ。これからのお楽しみは二人だけにしてあげなきゃね」
 しかし、春花はふと感じた『気』に、痒みにも似たものを思える。
「あら柳生ちゃん、こんばんは」
 振り向いた先に、雲雀といちゃいちゃしていたはずの白いツインテールが揺れていた。
……鼻にちり紙が詰まっていて、こんな状況だというのに噴き出してしまいそうになる。
「あなた、血が……!」
 白い制服の胸元だけがどす黒い。街灯の明かりで強調され、気にした未来に少女は平
気そうな顔を向けた。
 直後、番傘を握りしめた相手にキッと睨みつけられ背筋が伸びる。
「余計な事を――覚悟はできているな」
「……善忍はその力をみだりに振るうものじゃないでしょ?」
 言葉こそ普段の調子に聞こえるが、隣に並んだ未来には春花の焦りが伝わっていた。
 任務以外で善忍が忍の力を振るう事はほとんどないが、柳生からは明らかに敵意、と
いうか殺意のこもった眼差しが向けられる。眼帯で片方が隠れているとはいえ春花をも
戦慄させるほどで。
「これは任務だ。料理に薬を盛った連中を成敗する……!」
 番傘の先端が向けられ、その時にはもう遅かった。
「な、なんであたしまで――っ!?」
 春花とともに的確な射撃で着衣をボロボロにされ、空中へ吹き飛ばされた未来の声が
こだました。
「……任務、完了」
 彼方に消えていった二つの星を見送り、柳生は夜の道に呟いた。

262: ……事後?(4) 2013/02/01(金) 18:01:11.92 ID:Wyrk4SHv
以上、思い付きです
前半部分は皆様の想像にお任せします……

263: 名無しさん@ピンキー 2013/02/07(木) 06:31:46.79 ID:CTVuNKf6
>>262
亀だが乙

264: 名無しさん@ピンキー 2013/02/13(水) 20:53:11.23 ID:fy0HgohL
あげ